12月10日に今年最後のワークショップ「ハジチで遊ぼう!」が行われました。
まず、ハジチという言葉を初めてお聞きになる方に説明いたします。
ハジチは漢字で書くと針突と書かれます。針で突く。これは入れ墨のことなんですね。
世界各地に入れ墨を入れる文化がありますがもちろん日本にも存在しました。
※女性の手首や手の甲に入れていました。
近年まで残っていたのは沖縄・奄美と北海道のアイヌ民族と言われています。
もう、現在ではハジチを入れる行為自体は無くなっていますが
その文化や文様は今も大切に受け継がれています。
今日はシマのご先祖が行っていた文化を学んでいきます。
【Warm up】
今日のWarm upはハジチゲームを用意しました。
世界のいろいろな地域の入れ墨文化をまとめた用紙を各班に渡しました。
その用紙には、どんな文様を肌に彫っていたのかというシールを張る為の枠があります。
シールは放浪館内のいたるところに隠しています。
用紙に書かれたヒントをもとに時間内に探せるか!
さあスタート!
【講師登場!】
今日の講師は仙田綾乃先生です!!
綾乃先生は、ヘナ(植物由来の染料)でハジチ文様を体に描く活動をしていらっしゃいます。
綾乃先生から、奄美大島のハジチについていろいろと教えてもらいます。
どこの国でも成人になった証や魔除けとして彫られるケースが多いですが
転じて、ファッションとなる場合も多く見られます。
奄美大島を含む沖縄までの南西諸島でも、いかに素敵なハジチを彫るのかが腕の見せ所だったようです。そして、王朝がある琉球では少し小さめのものを数少なくワンポイント的に、
奄美では大胆な柄を多く入れるのが良いとされていとのこと。模様も様々ありました。
女性だけではなく、男性も腕などに入れていたという文献も最近見つかっているそうです。
実際に彫られていたデザインにどういった意味があって地域ごとにどう違うのかを見ていきました。
【ハジチ文様をデザインしてみる】
さて、ここからは実際に自分がハジチを入れるなら?
どんな思いを込めたい?ということでタブレットPCを使って自分たちでデザインをしてみます。
午前中の最後は自分のデザインしたハジチをみんなの前で発表してもらいました。
【ランチ♪】
昨日、土曜登校日だったのでちょっとみんなお疲れのご様子でしたが
ランチタイムは元気いっぱいです。
【実際にハジチを描いてみよう】
さて!
午後からはボディペイント用のペンを使って自分の体にペイントしてみます。
そしてテーマやアピールポイントをまとめます。
このテーマ決めが難しいようで特に男子は苦戦しています。
現代ではもうタブーになっている入れ墨。少し抵抗がある子もいるようです。
そうですよね。それも1つの感じ方なので全然大丈夫!!
お互いに描きあいして楽しそうですね♪
並行して、綾乃先生にヘナでハジチ文様を実際に描いていただきます!!
綾乃先生が用意してくださった、古くからある文様のサンプルの中から2つほど選んで描いてもらいます。
総勢20名。綾乃先生、、ホントにお疲れさまでした。。
【トグチ・ハジチ・コレクション開幕】
最後は、音楽をかけて、チームごとに登場していただきます。
そう!TGC(東京ガールズコレクション)ならぬ、
THC(戸口ハジチコレクション)の開幕です!
はりきってどうぞ~!
微妙な顔をしていた男子もなぜかノリノリです。
【最後に】
数週間で消えてしまうヘナタトゥーですが、
やはり描いてもらうときは子供たちもいろんな思いを感じたようです。
ちょっと緊張する子供たちに、綾乃先生が優しく話しながら描いてくださいました。
優しい先生に子供たちも心を開いてたくさん質問していたようです。
大事なシマの文化のひとつ。ハジチを少しだけでも胸に留めておきましょうね。
綾乃先生ありがっさまりょうた!!!
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