- 放浪館管理人
【志塾】シマじゅうりをつくろう!
更新日:2月8日
先日、6月26日に第3回目のワークショップが行われました。
食文化も豊かな奄美大島です。
今年は身近なものから食べられるものということで活動してきました
昨年に引き続いて、「心を伝える奄美の伝統料理」の著者で
奄美の郷土料理を研究しておられる泉和子(いずみかずこ)先生を
ゲストティーチャーのお招きいたしました。
和子先生には毎年、志塾のワークショップにお越しいただいています。
早速、塾生の畑 花香さんが先生の紹介をしてくれています。

彼女が持っているのが先生の著書ですね。私物をもってきてくれました。
今回はお菓子の枠を超えて、おうちの食卓でもよく出てきたり食べたりするけれどどうやってつくるのかな?という料理を作ります。
”ツバシャとガッキョ”
呪文じゃないですよ。
これは島の植物でツバシャ=つわぶき、ガッキョ=らっきょのことです。
奄美ではお正月にツバシャと豚肉と一緒に炊いてたべます。

美味しそうですね~。
食べたことがある子もちらほら。
どういう植物か知っている?見たことあるかな。
ツバシャは実はこの放浪館の敷地内にもたくさん生えてますよ!さあ取りに行ってみよう!
みんなで100本近くは採ったかなー。たくさん採れました。
作業するガレージに、持ち帰ったらいい長さに切って洗います。
そして、大きな鍋で煮ていきます。
火の番はボランティアスタッフの中学生が行ってくれました。
これは、しばらくかかりますので、その間にガッキョの皮むきをやってきます。
このガッキョは島の八百屋さんで調達しました。
結構たくさんありますからやってもやっても減りません。
はさみでチョキンとヘタを切って、外の薄皮をはがしていきます。
ここまでで、まあまあ疲れた子供たち。
その後、茹で上がったツバシャの外側のスジを小刀やナイフ使ってを取っていきます。
これもなかなか根気のいる作業でした。
実は今回のワークショップでは料理を完成させることではなく、
身近に食べられるものが生えていて、それを食べものにする手間を学ぶもの。
和子先生からも、昔はこの作用をお正月にしていたよなどのお話も聞きました。
でも、やっぱり何か食べたいよね~ということで
和子先生が「ヒンジャーふん菓子」を作ってくれました。

これは大豆をフライパンで煎って、黒砂糖をまぶした素朴なお菓子です。
ヒンジャーは島の言葉で山羊のこと。
そのフンに似ていることからヒンジャーフン菓子という名前なのです。
さて、ここからは大試食大会!!
「ツバシャの佃煮」「ガッキョの昆布和え」
「ガッキョの天ぷら」「ヒンジャフン菓子」「ツバ菓子」
と和子先生がたくさん作ってきてくださいました。
ツバシャやガッキョがあまり好きではなかった子もパクパクと食べていました。
おうちの人に、今日下処理したツバシャもお土産に用意しました。
最後はそれぞれに感想を述べました。
やはり、自分で食べるものを収穫したのが大きい感動だったようです。
食べられることは知っていたけど、食べるまでにここまで手がかかることも知って
驚いた子もおり、それが故に試食会ではすごい勢いで皆食べていました。

シマの食べ物は奥が深いです。
泉和子先生、またいろいろなことを教えてくださいね。 ありがっさまりょうた!
