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【志塾】「泥染め」をしよう

  • 放浪館管理人
  • 16 時間前
  • 読了時間: 5分

10月19日、放浪館志塾で「泥染めをしよう!」のワークショップを開催しました。


世界三大織物のひとつに数えられる、奄美大島の「大島紬」。

ずっと未来に残したい大切な文化です。


放浪館志塾では、その技術や暮らしの中にある歴史を学ぶワークショップを毎年行っています。今回は、数ある工程の中でも、泥染めをメインに深く学んでいきます。


【スペシャル講師①】織物から人間工学を探求する研究者!


早速、今日の講師のお一人目をご紹介します。

早稲田大学大学院で研究している福田祐真(ふくだゆうま)さんです。


福田さんが研究しているのは、こんなこと!


「アイトラッキンググラス(視線の動きを測るメガネ)を織工さんに着けてもらい、機織り中に“どこを” “どれくらい”見ているかのデータを集めています。そのデータから、これから機織りを学ぶ人が“どこに注目すればいいか”という重要なポイントを見つけ出すための研究だそうです。」


福田さんは東京におられるため、今回はオンラインで授業をしていただきました。

画面の向こうの福田さんに興味深々のこどもたち。

最初は少し緊張しましたが、福田さんのお話が始まると、みんなじっと集中して聞いていました。


自己紹介の後、「どうやったら楽しく大島紬のことを伝えられるかな?」と考えた福田さんは、大島紬の知識で戦う「ビンゴクイズゲーム」!を作ってきてくれました。



その問題、かなりハイレベルでした!正解してもビンゴカードに番号がないと穴が開かない...というシンプルながら奥が深いルールに、みんな大苦戦。



10問のクイズは大変白熱しましたが、目的は勝ち負けではありません。楽しく大島紬の知識を学んでもらうことです。最後は福田さんから全員に放浪館志塾 大島紬宣伝隊長」の任命状が渡されました!


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【スペシャル講師②】泥染め技術を追求する職人!


そして、今日はなんと2人目の講師が!

福田さんのお話にもありましたが、大島紬はたくさんの工程を経て完成します。その中でも最も重要な部分の一つが「染めの工程」。特に泥染めは、奄美大島にしかない特別な技術なんです。


その泥染め職人の金井志人(かない ゆきひと)さんは、家業の泥染め技術を極めながら、日本や世界中の草木染めを調べたり、アーティストと協力してアート作品(インスタレーション)を制作したりと、幅広く活躍されています。


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1. 奄美の染色技術と色彩文化


泥染めは、「シャリンバイ」という木を煮た汁(タンニンという成分が含まれる)と、田んぼの泥(鉄分が含まれる)を合わせることで、化学反応を起こし、繊維が深い黒色に染まります。島の自然の力だけで、こんな色が生まれるんですね。


金井さんは他の植物でもどんな色に染まるか色々試したそうです。月桃、ヒカゲヘゴ、フクギで染めた布の写真を見せてもらい、その実際の植物からはなかなか想像できない色に驚きました。


「日本には四季があり、草木が豊富なおかげで、繊細で豊かな色の文化が深く根付いているそうです。例えば、「茜(あかね)」という色。これは根が赤い植物の染料から作られ、日の丸の赤もこの色です。ただの「赤」じゃない、深い意味を持つ色なんですね。その他にも、微妙な色の名前があったり、文学に使ったり、あとは気持ち、心情に例えるときに使ったりしますね。」


実際に茜色で染めた日の丸:金井さんのInstagramより
実際に茜色で染めた日の丸:金井さんのInstagramより

2. 奄美の知恵と染色への考え方


金井さんは「どんなものが染まるのだろう?」と様々な素材を試してみました。

木片(積み木)、動物の骨(ヤギは染まるがイノシシは染まらない)、和紙など。


奄美ではシャンプーがない時代、泥で髪を洗っていたという話を聞き、「もしかしたら自分の髪も染まるかも?」と実際に試してみたそうです。一旦脱色してから染めたところ、バッチリ染まっていたそうです。


実際に髪を染めているところ:金井さんのInstagramより
実際に髪を染めているところ:金井さんのInstagramより

また、大島紬を着ている時に「たんかん(奄美の柑橘)」を食べたらダメよ、と言われますが、それは柑橘類に含まれる「クエン酸」が染料と反応して、色が分解されてしまうからなんだそうです。なので手についた染料も、たんかんの皮で落とすことができると教えてもらいました。


3. 伝統技術の応用とアート表現


金井さんが制作したものに、三角形のモチーフがありました。

三角は沖縄や奄美で蝶を意味し、この世とあの世をつなぐ神の使いなどとされます。

神事・祭祀を司る女性の神職「ノロ」は、「ハブラギン」と呼ばれる三角形の布を縫い合わせた着物を着ます。この「ハブラ」は、蝶を意味する島の言葉なんです。


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次に、イギリスの写真家とコラボレーションした作品のお話がありました。

和紙を草木染めし、そこに写真家の作品をプリントすることで、伝統技術と現代技術を融合させた作品を制作しました。


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最後に

「こういうように、伝統というものがあっても、そこにアレンジや自然から得られる色が変化することで、オリジナルなものがうまれる面白さがあります。

それを今日みなさんに楽しんでもらいたいし、そういうことがやりやすい島だということも覚えておいてほしいと思います。」と語ってくださいました。


【お昼ごはん】


午前中、お話をたっぷり聞いて頭は満タン!さあ、ゆっくり休憩しましょう。




【泥染めをやってみよう!】


さて、午後はいよいよ金井先生の工房「金井工芸」に移動して、実践スタートです!

工房の中を説明してもらいながら、自分たちで持ってきたものを思うまま自由に染めていきます。


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今回の染め方は主に2パターン!

  • テーチ木液 → 石灰水 = 赤茶っぽい色に!

  • テーチ木液 → 泥 = 黒っぽい色に!(続けると色が濃くなる)



テーチ木だけで染めても良いし、しっかり泥染めしてもOK!自分で考えてやってみよう、

模様をつけてみたい人は、ヒモで縛ったりすると色んな模様が作れます。

それではスタート!!


みんな夢中で染めているようです。持ってきた衣類を次々に染める人もいれば、一つの衣類を何度も何度も泥につけて、深みのある色を追求している人もいました。



作業中は金井家の可愛いワンちゃんが、みんなのそばでずっと応援してくれていましたよ!



さあ、それでは班ごとに作品発表です。それぞれ、どんなことに気をつけて作業したか、そしてどんなことが学べたかをしっかりと話してくれました。



島の誇りである大島紬の「泥染め」が、ぐっと身近に感じられる一日になったのではないでしょうか。「大島紬宣伝隊」として、これからきばっていきょろ〜!


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福田さん、金井さん、今日は本当にありがっさまりょうた!

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