【志塾】夢のシマを語ろう!
- 放浪館管理人
- 2025年12月28日
- 読了時間: 11分
更新日:2025年12月29日
12月14日「夢のシマを語ろう!」のワークショップを開催しました。
さて、今回のワークショップはディベートに取り組みます。
ディベートとは、ある特定のテーマ(論題)について、
「肯定」と「否定」の2組に分かれて論理的に議論を行うことで
相手を言い負かすのではなく、聞いている人(ジャッジ)に
「どちらの主張がより論理的で説得力があるか」を判断してもらうものです。
〇大島高校英語部のみなさん
このディベートを行うにあたって、スペシャルゲストにお越しいただきました。
大島高校英語部の皆さんです。
安田 花音さん、森田 涼必さん、吉村一慶さん、山下 漣さん、田畑 桃佳さん、
川畑 結乃さん、川畑 杏樹さん、福田 創之さん、杜 柚羽さん、仲 龍介さん、
1人ずつ自己紹介をしてくれた後に、部の紹介をしてくれました。

英語部の活動:
1. ディベート大会
鹿児島県内の各高校と“英語で”ディベート行っており、一位を目指している。
2. 通訳ボランティア
名瀬港に寄港する様々な国のクルーズ船(約3,000人)にむけて、英語を使って、島の良いところやおすすめなどを紹介している。
最後に顧問の脇本先生から改めてディベートについて説明していただきました。

〇ディベートで大事なこと
- 自分の本当の意見とは別の立場で議論する
- 異なる視点から物事を見る能力を養う
〇ディベート目的とは
- 相手の立場をリスペクトする
- 聞いている人を説得すること
- 最終的には友情を深めること
〇重要なポイント
- 言い負かすことが目的ではない
- 知的な対話を通じて互いを理解すること
- 最後は握手やハグで締めくくる
自分の意見じゃない意見で相手を説得するとは?? 子どもたちも不思議そうに話を聞いています。
〇デモンストレーション
それでは実際に高校生のみなさんにやって見せてもらいましょう!
このように立場を分けて、交互に意見を述べていきます。

テーマ:「みんなドラえもんのようなロボットを持つべきだ」 スタート!

が賛成党、 が反対党の意見になります。
【ターン1】賛成党:理由1の発表
総理(すずみ):
主張: ロボットはただの道具ではなく、のび太くんにとってのドラえもんのように「心の支えになる大事な友達」になる。
理由: テストで悪い点を取っても励ましてくれる存在。ロボットと接することで、人を思いやる気持ちや友情の大切さを学べ、生活が豊かになる。
【ターン2】反対党:反論 + 理由1の発表
党首(そうし):
反論: ロボットばかりと接していると、クラスメイトなど「本当の友達」と過ごす時間が減り、人間関係を失ってしまう。
議員A(ゆの):
主張(理由1): のび太くんのように「怠けてしまう」。
理由: 部屋の片付けや宿題をロボットがやってくれたら、自分で考える力や努力する習慣がなくなってしまう。テストの時にロボットは助けてくれない。
【ターン3】賛成党:反論 + 補強 + 理由2の発表
総理(すずみ):
反論: 怠ける心配はない。なぜなら「親が管理できる」から。使う時間や、「掃除はさせない」などのルールを決めればサボるのを防げる。
大臣B(かのん):
反対党の反論への再反論
補強: ロボットと友達になっても、本当の友達を失うことはない。家族とも友達とも仲良くできるのと同じ。話すのが苦手な子がロボットと練習することで、クラスでの友達作りにも役立つ。
大臣B(あんじゅ):
主張(理由2): 学習や挑戦をサポートしてくれる。
理由: 分からない問題のヒントをくれたり、実験や作品作りの時に広い世界の情報を与えてくれる。
【ターン4】反対党:再反論 + 補強 + 理由2の発表
議員B(ゆずは):
反論: ロボットと本当の友達を両立できるとは限らない。ロボットはいつもニコニコして言うことを聞くが、本当の友達と喧嘩をして相手の気持ちを考える経験をすることの方が大事だ。
議員C(いっけい):
補強: 勉強も片付けもロボット任せでは成長できない。「テストを代わりに受けて」と言い出すかもしれない。
再反論: 親の管理について。親が必要以上に管理すると、子供が自分を管理できなくなる。それは子供が持っていることにはならない。
議員D(ももか):
主張(理由2): 悪用と誤作動のリスク。
理由: 暗記パンをテストで使うような「ずる」をする人が出てくる。また、機械なので故障して暴走し、周りを傷つける恐れがある。タイムマシンの故障のようなことが現実に起きたら怖い。
【ターン5】反対党:全体のまとめ
議員E(そうし):
まとめ: 子どもにとって大切なのは「自分で考えて行動する力」。優しさや友達の大切さは、ロボットではなく家族や学校の友達から十分に学べる。危険を冒してまでロボットを持つ必要はない。
【ターン6】賛成党:反論 + 全体のまとめ
大臣C(りゅうすけ):
反論: 危険性はロボットの問題ではなく「使う人のルールの問題」。安全装置をしっかりすれば誤作動は減らせるし、現代の技術は慎重に使われている。
全体のまとめ(れん):
まとめ: ロボットは心の支えになり、学びを助ける便利なもの。ルール作りや安全対策、親の管理があればリスクは減らせる。正しく使えば子供の生活と成長を豊かにする。
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これで議論は終了です。
最後に、進行のそうし兄ちゃんから「反対党の方に納得した方は手を上げてください」と聞いた際、志塾の子供たちの多くが手を挙げていました。
みんなは、反対党の説明のほうが説得力があったということですね。
最後は党を越えて「握手やハグ」をして笑顔で終わりました。

初めて見るディベートに子供たちは興味津々。 次は君たちがやるんだよー。
〇作戦会議
優子先生から本日のディベートのお題が発表されました。
※左はジャッジのレフェリー・ヒゲ氏(ヒゲ先生)
1回戦:島に USJ(ユニバーサルスタジオジャパン) を作ろう
2回戦:島の学校の制服を大島紬にしよう

4班に分かれてそれぞれ反対賛成を割り振られました。
そこに高校生がアドバイザー役として、配置されます。
戦略を練っている子供たち。アドバイザーからの意見にも耳を傾けています。
〇1回戦「島に USJを作ろう!」
が賛成党、 が反対党の意見になります。
【ターン1】賛成党:理由1の発表
総理(みなみ):
「観光客が増え、奄美の文化や自然を知ってもらえる」から賛成。観光収入が増えれば、タクシーやバス、レンタカーなどの交通インフラが整備され、島内の移動が全部楽になる。
【ターン2】反対党:反論 + 理由1の発表
党首(たいよう):
(反論)奄美に来る人は「自然」が目的。USJが目的なら大阪に行くはず。独自の遊びがある島に、飽きやすいテーマパークは不要で、収入も少ないだろう。
議員A(そうめい):
(反対の理由1)「自然遺産や天然記念物の住処を削ってしまう」。建設によって貴重な動物の数が減ってしまう。
【ターン3】賛成党:反論 + 補強 + 理由2の発表
総理(みなみ):
(反対党の意見に反論)自然を守ることは大切だが、知ってもらうことも大事。動物は一箇所に固まっているわけではないので影響は少ない。USJの収益で「動物保護施設」を作れば解決できる。
大臣A・B(よしはる):
(補強)USJに来た人がついでに自然も知り、お土産屋も儲かることで奄美がより豊かになる。
(理由2)「子供も大人も外で遊ぶきっかけになる」。大阪まで行かなくても、土日の日帰りや誕生日のサプライズで楽しめるようになる。
【ターン4】反対党:再反論 + 補強 + 理由2の発表
議員B・C(あゆむ):
(再反論)USJを建てるなら空港に近い北部だが、世界遺産の自然は南部にある。USJ目的の客が遠い南部まで行くとは思えず、自然は学べない。
(よしはるの意見に反論)都会の人はわざわざ遠い奄美のUSJに来ない(大阪の方が質が高い)。島の人目線の意見に過ぎない。
議員D(あさき):
(補強)山や森を削ればクロウサギなどの家がなくなる。施設を作っても、ありのままの自然そのものが遺産なので反対。
(理由2)「お金がもったいない」。奄美には予算がなく、大阪のような高品質なものは作れない。USJより、信号機のない場所に信号を作るなど、安全対策にお金を使うべきだ。
【ターン5】反対党:全体のまとめ
議員E(めぐみ):
(まとめ)自然破壊をしてまで作るべきではない。元が取れないだけでなく、専用道路などの維持費で借金が膨らむのではないか。以上の理由で反対する。
【ターン6】賛成党:反論 + 全体のまとめ
大臣C(にさ):
(反対党の意見に反論)楽しいかどうかは人それぞれだし、九州の人には大阪より島の方が近い。信号を作っても無視する人がいれば意味がない。観光客が来なくても島民が楽しめればいい。
大臣D(ちさと):
(まとめ)九州からの人口増加につながる可能性がある。利益を保護施設にも回せる。奄美の未来のために賛成する。
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これで議論は終了です。
【結果発表】
審査員の大島高校生4名の点数(各30点満点)と、観客の志塾生投票(1人1点)の合計で決まりました。
項目 | 賛成党 | 反対党 |
|---|---|---|
ジャッジ 1 | 22 | 23 |
ジャッジ 2 | 23 | 22 |
ジャッジ 3 | 24 | 23 |
ジャッジ 4 | 24 | 26 |
ジャッジ合計 | 93 | 94 |
観客点 | 2 | 8 |
最終合計点 | 95 | 102 |
結果:反対党の勝利!
【ジャッジの総評】

表現について: 聞いている人にしっかり「圧(目線や勢い)」をかけるように話すと、もっと説得力が増して点数が上がる。
内容について: 反対チームが「遠いから行けない」「奄美にはお金がない」といった理由で、相手のポイントをうまく潰せていた。一方、賛成チームも具体例を交えて内容を充実させていた点が良かった。

ナイススピーチ!! 最後は熱い抱擁で締めくくりました。
〇2回戦「島の小学校の制服を大島紬にすべきだ」
が賛成党、 が反対党の意見になります。
【ターン1】賛成党:理由1の発表
総理(ゆうり):
「伝統を受け継いでいけるから」賛成。小さい子たちに伝統が広がれば、観光客が増えて奄美大島がより有名になる。
【ターン2】反対党:反論 + 理由1の発表
党首(いすず):
(反論)「制服である必要はない」。今は観光客が多く、お土産品などでも十分に文化を伝えることができる。
議員A(はな):
(理由1)「どこの学校か分からなくなる」。学校ごとにマークが違うのに、紬にすると見分けがつきにくくなる。
【ターン3】賛成党:反論 + 補強 + 理由2の発表
総理(ゆうり):
(反論)紬に学校のマークを入れれば、どこの学校かしっかり分かるはずだ。
大臣A(りん):
(補強)奄美は制服の学校が多い。紬なら好きな柄も選べるし、着るだけで毎日気分が上がる。
大臣B(きすけ):
(理由2)「作る人にお金が入る」。制服にすることで作る人が増え、地域の経済が潤う。
【ターン4】反対党:再反論 + 補強 + 理由2の発表
議員B(はな):
(再反論)総理は伝統や観光を理由にしているが、本人が興味を持たないと伝統は受け継げない。制服以外の方法を考えるべきだ。
議員C(かえで):
(反論)「子供の人数が減っている」ため、紬の制服を作っても利益は長く続かない。
議員D(さや):
(補強・理由2)紬は色が暗いので、夕方の事故が増える可能性がある。また、予算や作る人手そのものが足りない。
【ターン5】反対党:全体のまとめ
議員E(あお):
(まとめ)紬を作るには人と金がかかりすぎる。暗い場所での視認性も悪く、紬本来の良さが失われる可能性もあるので反対である。
【ターン6】賛成党:反論 + 全体のまとめ
大臣C(りつ):
(反論)「予算や人手不足」について、未来がどうなるかは分からない。やってみなければ始まらない。
大臣D(きりん):
(まとめ)紬の制服は特別な体験。高いと思うかもしれないが、少し高値で売れば利益も上がる。島の小学校でしかできない体験を重視して賛成する。
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これで議論は終了です。
【結果発表】
審査員の大島高校生4名の点数(各30点満点)と、観客の志塾生投票(1人1点)の合計で決まりました。
項目 | 賛成党 | 反対党 |
|---|---|---|
ジャッジ 1 | 27 | 26 |
ジャッジ 2 | 23 | 23 |
ジャッジ 3 | 22 | 19 |
ジャッジ 4 | 26 | 27 |
ジャッジ合計 | 98 | 95 |
観客点 | 2 | 6 |
最終合計点 | 100 | 101 |
結果:反対党の勝利!
【ジャッジの総評】

内容について: 全員が理由をしっかり出せていた。具体例や「こうすればいい」という代わりの案(代替案)も出ていた点が良かった。
表現について: ほとんどの人が大きな声で話せていた。ただし、手元のメモ(台本)を初めて読むためか、下を向いてしまう人が多かった。今後は「視線を前に向けること」を意識するとさらに良くなる。

一点差の激闘でした!ナイスファイト!お互いを称えあいます。
〇脇本先生からのまとめ
ディベートを終えた皆さんに、先生から「今日手に入れた2つの大きな力」についてお話がありました。

1. 共感力(相手に寄り添う心)
人前で話し、緊張を乗り越えた経験は一生の財産です。その苦労を知ることで、次に頑張っている誰かを見たとき「頑張れ!」と心から応援できる、優しい共感力が育ちます。
2. 説得する技術(世界を見る目)
具体例を挙げて話す技術は、日常で人を説得する際にとても役立ちます。
また、理由を深く考えることで、社会の出来事を自分事として捉える広い視野が身につきます。
「勝敗に関わらず、ここに立って喋った全員に拍手を送りたい。この経験を自信に変えて、次はぜひ大島高校で『英語ディベート』にも挑戦してください!」とのことでした。
〇ランチ&クリスマスプレゼント
同じチームの高校生たちとテーブルを囲んで仲良くお昼ごはんです。
そして、みんなとてもよく頑張りましたので、ちょっとしたクリスマスプレゼント。
ホイップクリームとチョコなどの飾りを用意していますので、お好きにデコレーションして食べてください!
子どもたちが、積極的にディベートに向き合ってくれたことにとても感動しました。
彼らにとっても良い経験になったことと思います。
大島高校英語部のお姉さん、お兄さん、脇本先生 本当にありがっさまりょうた!!!

ぜひ、また来てくださいね!!












































































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