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【志塾】マングローブの親になろう!

  • 放浪館管理人
  • 2 日前
  • 読了時間: 6分

5月17日、奄美大島南部の瀬戸内町で、「マングローブの親になろう」ワークショップが行われました。


〇集合!

朝8時、名瀬長浜のみなと公園に志塾の子どもたちが集まりました。

今日は放浪館ではなく、島南部の瀬戸内町小名瀬という地域へ向かいます。


優子先生から注意事項をよく聞き、6台の車に分乗していざ出発!


〇小名瀬到着

1時間少しで無事に到着しました。とてもいいお天気で、目の前には海が広がっています。

さて、今日はここで何をするのでしょう?


私たちを小名瀬で待っていてくださったのは、瀬戸内町役場の手嶋さん、喜久さん、喜屋武さん。


一番左の手嶋さんから、今日行う内容について説明がありました。


温暖化とは?

地球の表面は太陽の熱で温められています。余分

な熱は宇宙へ出ていきますが、その一部は大気中の「温室効果ガス」に吸収され、もともとは地球全体の気温をほどよく保っていました。

ところが今は、温室効果ガスが増えすぎたことで、本来宇宙へ逃げるはずだった熱が地球に残り、地球全体の気温が少しずつ上がっています。これを「地球温暖化」といいます。


なぜ温暖化したの?

私たちが暮らしていくうえで、電気やガスを使ったり、車や飛行機に乗ったりすることは欠かせません。電気を作るために石油や石炭を燃やしたり、車を動かすためにガソリンを使ったりすると、二酸化炭素がたくさん発生します。この二酸化炭素が、温室効果ガスの一部です。

こうしてエネルギーを使い続けることで、地球の温度はどんどん上がってしまいます。


温暖化が進むとどうなるの?

異常気象の増加

短い時間に大量の雨が降るゲリラ豪雨や、大型の台風が増え、洪水や土砂崩れが起きやすくなります。

生き物たちのピンチ

北極や南極の氷が溶け、ホッキョクグマなど氷の上で暮らす生き物たちは、住む場所を失ってしまいます。また、海のサンゴが白くなって死んでしまうこともあります。

食べものへの影響

猛暑や雨不足によって、日本でも昔から作られている美味しいお米や野菜が育ちにくくなるおそれがあります。


できることはないの?

地球規模のことと考えると、個人でできることはないのかもしれないと思ってしまいます。

もちろん、レジ袋を使わない/近くへは歩いて行く/エアコンの温度に気をつけるなど、小さなアクションも決して無駄ではありません。


しかし、この島の中ではもっとできることがあります。


〇ブルーカーボンっちばぬー?

奄美大島には、国内で2番目の規模のマングローブ林があります。植物が光合成によって大気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を排出していることは学校で習いましたね。


吸収された炭素は植物や土の中にとどまり、温室効果ガスを減らしてくれます。

これを「グリーンカーボン」と呼びます。


そして実は、海でも同じ営みが起きています。

海の藻場(海草・海藻)、マングローブ、干潟などでも光合成が行われ、炭素は海底に蓄えられ、ゆっくりと大気へ放出されます。


これが「ブルーカーボン」です。

温室効果ガスを減らす仕組みは同じですが、炭素を貯めておける量は、なんとグリーンカーボンの約10倍にもなるそうです。



なかでもマングローブ(熱帯や亜熱帯の汽水域〈海水と淡水が混ざる場所〉に生育する樹木の総称)は、地球上の植物の中でも非常に高いCO₂吸収効率を誇ります。


吸収した炭素を、枯葉や枯れ木として海底の泥の中に深く埋め込み、長期間放出させない特性があります。



瀬戸内町は、マングローブを増やす活動によって国内初のJブルークレジット認証を取得しました。※宇検村も同時取得


(南海日日新聞記事)


この認証は、海洋生態系が吸収・貯留した二酸化炭素を科学的に算定し、第三者委員会の審査を経て認められるものです。

マングローブ林による認証は、日本初の事例なのだそうです。凄いですね!!


〇マングローブ林を増やすために

このような瀬戸内町のみなさんの取り組みを教えてもらい、少しでもマングローブを広げるお手伝いができるよう、今日はここ小名瀬集落までやってきました。


(流れ)

マングローブの種を採取

数か月間、芽が出るまで育てる

苗を植える



まずは、マングローブの中にある「メヒルギ」という植物から種を取っていきます。

こんなに長い種なんです。この種が満潮のときに流され、干潮になった場所で地面に刺さり、根を張っていきます。そうやってマングローブが広がっていくんですね。



目標300個! さあ、がんばって!

次々に干潟へ飛び込んでいく子どもたち。とても嬉しそうです。


大きなノコギリガザミもいました。やはりここは豊かな場所なんですね。


さあ、バケツいっぱいになってきました!


〇おうちに持って帰ろう

志塾の子どもたちには、1人1個メヒルギの赤ちゃんを家に持ち帰り、大事に育ててもらいます。残りの種は、役場の方で育てるとのことです。


ビニール製の鉢に土を入れ、種を中ほどまで挿したら完成です。大事に持ち帰ります。



これで小名瀬での作業は完了しました。いいお天気のなか、とても気持ちの良い作業でした。12月ごろになったら、再び苗を植えに来ます。


瀬戸内町のみなさん、本当にありがとうございました。

足を洗って車に乗り、今度は住用町へ向かいます。


〇お昼ごはん

住用マングローブパークに着きました。ここは奄美大島でもっとも大きなマングローブ林がある場所です。午後に備えて、班ごとに分かれてお昼ごはんをいただきました。



〇カヌーに乗ろう!

お昼ごはんの後は、観光客のみなさんにも大人気のアクティビティ「マングローブカヌーツアー」を体験します。


ライフジャケットを着けて、パドルの使い方を教わります。

そして、2人で1つのカヌーにどんどん乗り込んでいきます。

前の人と後ろの人、息を合わせて!

「みーぎ、ひだりー!」と言いながら迷走していきます。


潮が引く時間帯だったので、大きな流れが分かれるポイントまで来ると、カヌーを降りて歩ける場所がありました。

ガイドスタッフさんが、いろいろな説明をしてくれました。


〇 背が低いのがメヒルギ、後ろの高いのがオヒルギ。オス・メスではなく別の種類


〇 汽水域で育つ植物なので、根から取り込んだ海水の塩分を葉に集め、枯らしている


〇 干潮になるとシオマネキやハゼなどの生き物がたくさん顔を出す


〇 満潮と干潮の差は1〜2mに及ぶこともある





お話を聞きながらも、子どもたちはいろいろな生き物を見つけるのに夢中です。

私たちのほかにも、たくさんの観光客の方がカヌーを楽しんでいました。


フォトスポットでみんなでパシャリ。


私たちの漕ぎ方がまだ上手ではないので、最後はガイドのお兄さんたちがカヌーを数珠つなぎにして引っ張ってくれました。



〇最後に

マングローブパークから、朝集合した長浜みなと公園まで帰ってきました。

本当にあっという間の1日でした。


自然豊かな奄美大島に住んでいると、その有難みを普段あまり意識していませんでした。

ですが、マングローブが地球のバランスにとても役立っているという事実を、深く知ることができました。


この小さなマングローブの子どもたちを育てて、また植えに行きたいと思います。

きばりゅっとー!

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放浪館  ほうろうかん

開館日 月・水・金・土・日曜日 午後1時から午後5時まで

都合により、上記以外の日も休館することがあります。

詳しくはカレンダーをご確認ください。

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