【志塾】音を楽しもう
- 放浪館管理人
- 6月20日
- 読了時間: 5分
5月25日、音を楽しもうのワークショップが行われました。
今回は素晴らしいゲストの皆さんをお迎えして、体全部を使って音を楽しむ内容になります。早速、ゲスト講師の方々をご紹介します。
【田中知子さん】
放浪館では2023年にもミニコンサートを行ってくださいました。

詳細なプロフィールは以前のブログをご覧下さい。
正直に申し上げると、ワークショップに来てくださることが夢みたいな、
世界で活躍されている方です。
子どもたちはやさしい田中さんに元気よく挨拶しました。
早速、田中さんからの質問です。
このバイオリンは何歳か分かる人ー??
25歳? いえいえまだまだ
50歳? うーんまだ
100歳? 近くなってきたけどまだまだ
えー200歳!? だいぶ近いけどまだまだ

なんと田中さんのバイオリンは320歳でした!!
これにはこどもたちも心の底から驚いたようです。
田中さんが、軽く音を出すと素晴らしい音色を奏でました。
うっとりするほどいい音です。
【奄美オーケストラのみなさんとボランティアスタッフ】
次に、奄美大島で活動している奄美オーケストラのみなさんの紹介です。
みなさん、それぞれ担当している楽器と、今日のために持ってきてくださった面白い楽器を説明してくださいました。
🔵バイオリン
溝田 美鶴枝さん 藤山 美由紀さん 安江 美衣さん 山口 志保さん
🟢ビオラ
大司 綾子さん 小牧 美佐子さん
🟣チェロ
馬庭 大輔さん

左から、バイオリン、ビオラ、チェロ です。大きさの違いが判りますね。

ボランティアスタッフの
卒塾生のわか姉ちゃん、 碧さんのお父さん、 仁然さんのお父さん
(クラリネット) (ディジュリジュ) (口琴)
色んな音が鳴る楽器を見て、興味津々のこどもたち。早く何か鳴らしてみたいですね。
【音を表現してみよう①】
自己紹介が終わって早速ワークショップの始まりです。
田中さんと奄美オーケストラのみなさんで4曲ほど演奏していただきます。
これらを聞いて、色鉛筆を使ってどう感じたか? 表現してもらいます。

田中さんは「正解はない、どう感じたか、自分の感じたままを描いてみてほしい」とおっしゃいました。
最初は少し戸惑っている子供たち。徐々にいろんなものを描き始めました。
心音図みたいになっている子。丸い輪が何個もある子。真っ暗に灯りがともった子。
それぞれの表現を描きました。
これは、人から与えられたイメージではなく、自分で感じたものを一番大事にしてみてほしいという練習でとても大切なことなんだそうです。
ついつい、大人になってしまうと「楽しい曲だね」「悲しい曲だね」と言葉で片づけてしまいがちですが言い表せない感情もありますね。
【音を表現してみよう②】
今度は、自分の体を使って表現してみます。
音楽を感じたまま、体で表現する練習です。少し恥ずかしくもあってなかなか動けない子もいましたが
「動かなくでも、いいのよ。それも表現です。正解はありません」と田中さんが伝えると子供たちも少しほっとした様子でした。
【合奏してみよう!】
パッヘルベル作曲の「カノン」を、持ってきた鍵盤ハーモニカやリコーダーを使って合奏してみます。
今から、練習するのは間に合いませんので、簡単なコードを弾いてみます
「ミレドシラソシ」

これをメロディに合わせて弾くと、、どうでしょうか??みんな上手に弾けています。
まるでオーケストラに参加したような気持になりますね。
合奏する楽しさを感じていもらえたかな?
【楽器選びと練習】
さて、感じて表現して、一緒に演奏して、音楽に触れてきました。
今度は音楽を、他の人に伝えてみよう!
午後から保護者の皆さんの前で演奏する予定の「情熱大陸」と「マツケンサンバ」を田中さんと奄美オーケストラのみなさんに一度演奏していただきました。
そして、家から持ってきた楽器、今日見た新しい楽器どれでも良いので選びます。
3つの楽団(ヒョーシャ、マヤフクフ、クッカル)に分かれて、個性を出してみようと練習が始まりました。どんな仕上がりになるでしょうか?
【お昼ごはん】
気が付けば開始からノンストップで演奏をしていましたのでみんな少しお疲れです。
休憩して、お昼からまた頑張りましょう。
【最終確認とリハーサル】
午後からは、本番に向けての最終確認を行いました。それぞれに個性が出ていていい感じのようです。
【本番!!】
保護者の方も集まり、
いよいよ田中知子さんwith奄美オーケストラと志塾楽団の演奏が始まりました。



最後はみんなでマツケンサンバ!!!

千慧さん、爽さん、衣鈴さんと田中さんのご友人川村さんも一緒に踊ってくださいました。
【最後に】
田中さんから、今日のまとめのお言葉を頂きました。

テーマは音を楽しむでしたが、今日一番学んでほしかったのは、自分がいま何を感じているか、何色が好きだとかこの音はどんな色の感じがするかなど、想像力を高めてもらいたかったんですね。
人にどう思われるとか、今のことどもたちは忙しく、考えてしまうと思うのだけれど
今日は自分に集中してほしいということを伝えたかったんです。
現代は、わからないことがあると手元のスマートフォンでパパっと答えを検索できますよね。そうすると私もそうですが、だんだん自分の中で想像するということを忘れてしまうんです。
このことについては、嫌だったなとか嬉しかったなということも半減していくんです。
それは生きていくうえでとても大切なことなんですけれども。
どうしてもあなたたちに、その想像する気持ちを忘れないでほしい、
これいいなぁと思ったらなんでいいと思ったんだろうと考える心を持ってほしい、
それを伝えたくて今日は香港からやってきました。
今日のワークショップでは何も規制していません。
大きい音にしてとか小さい音にしてとか、やりたくないところはしなくていい、
したいところは演奏して、それをちゃんと考えてやってみてくださいと伝えただけです。
それだけで、今日ここまでできたことはとても素晴らしいと思います。
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田中知子さん、奄美オーケストラのみなさん、サポートいただいた皆様
本当にありがっさまりょうた!!
とても楽しい一日でした。

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